イメージ画像
  • トップページ
  • コラム
  • 新しい急性片頭痛治療薬「ラスミジタンコハク酸塩」について|福岡博多の即日MRI・頭痛外来・もの忘れ外来
公開日:

新しい急性片頭痛治療薬「ラスミジタンコハク酸塩」について|福岡博多の即日MRI・頭痛外来・もの忘れ外来

トリプタンが合わない片頭痛に、新しい頭痛治療の選択肢

片頭痛の発作は突然起こり、ズキズキと脈打つような強い痛みで、その日の予定ができなくなってしまうこともあります。発作が起きたときの薬としては、長年「トリプタン」と呼ばれる薬が使われてきました。ただ、「飲むと胸が締めつけられるような感じがして続けられない」「はじめは効いていたのに、だんだん効きにくくなった」という方も少なくありません。そこで登場したのが「ラスミジタン:商品名 レイボー」という新しいタイプの飲み薬です。血管を強く縮めることなく、頭痛にかかわる神経の過剰な興奮をしずめる仕組みで、これまでの薬で満足できなかった方の新しい選択肢として期待されています。

なお、いつもと違う頭痛や急に強くなった頭痛の場合は、片頭痛以外の病気が隠れていないか、脳神経外科でMRIなどの検査を受けることも大切です。

頭痛外来の実際の診療データでわかった効果

日本で実際にこの薬がどれくらい役立っているかを調べるため、全国53の医療機関が協力し、2022〜2024年にラスミジタンを処方された患者さんの経過を記録する調査が行われました。対象の方の平均年齢は約40歳で、約8割が女性でした。

中くらい〜強い頭痛があった方では、飲んでから2時間後に

  • 痛みが完全に消えた方:約2割
  • 痛みが軽くなった方:約5割

という結果でした。さらに、頭痛のせいで仕事や勉強がほとんどできない状態だった方のうち、約半数が2時間後には「問題なし」または「少し支障がある程度」まで回復していました。痛みをやわらげるだけでなく、日常生活に戻る助けにもなっていることがわかります。

めまい・眠気に注意。頭痛薬の上手な使い方は脳神経外科で相談を

一方で、この薬には知っておきたい副作用もあります。多かったのは「めまい」(約8%)と「眠気」(約4%)でした。重い副作用は報告されておらず、これらの症状も多くは飲んでから3〜4時間ほどでおさまる一時的なものでした。そのため、発作が起きたら無理に仕事を続けず、飲んだ後はしばらく体を休められるタイミングで使うのがおすすめです。また、飲んだ後は車の運転や危険をともなう機械の操作は控えてください。

どの薬が合うかは、頭痛のタイプや体質、生活スタイルによって異なります。頭痛でお悩みの方は、頭痛の診療を行う脳神経外科にお気軽にご相談ください。
医師 菊池清志


注)本コラムは、情報提供を目的としたものであり、当院・医師の意見・方針を反映したものではございません。

参考文献:ラスミジタンコハク酸塩の片頭痛への実臨床での安全性と有効性——日本の市販後観察研究. 日本53施設共同非介入前向き観察研究データ(Neurology and Therapy. 2025 May 23誌発表)



「もの忘れ」に関するお悩みは、当院の「もの忘れ外来」へお気軽にお越しください。

Web予約